第29回地域ケアを考えるセミナーのテーマは、
「子どもとの活動や関わりを通して、誰もが安心して暮らせる地域づくりを考える」。
一般社団法人Atlas(アトラス) 代表理事 日野貴博さん は、学生時代から子どもの学習支援等に携わる、子ども
支援のエキスパート(自称“子ども若者ソーシャルワーカー”)。
「今日は“子どもの居場所づくり”を考える前に“わたしの居場所づくり”を考えてみましょう」からスタート。
①どこだろう?②どんな機能があるから居場所と感じる?について、付箋に記入してもらいました。
①と②の一セットを一人ひとり全員に貼って話してもらい、似ている意見があれば重ねていきます。
「職場や年齢の違った人たちが集まって意見を言い合うことで、職種間の知識や意識の差、世代間の認識
の違いがたくさん聞けて、感心や納得することが多くあった」とのご意見も。グループワークのだいご味‼
「子どもたちと関わることによる“私たち”にとって良いことも考えてみましょう」
「双方向的な関わりにより、“しなければならない” から “わたし” も開放される。わたしにとっても居場所に」
「子育てを保護者の責任だけにしておくのはもったいない」と、これまで子どもの居場所で出会った大人や
学生ボランティアの話を例に出しながら、「子どもと関わることは、大人にとって、面白いことである」という
日野さんの思いがぐいぐい伝わってきます。
「久しぶりに元気をもらいました。子どもの居場所の大切さ、大人の役割と居場所の創出、安心・安全な地域…
活動の大切さ、広げることの大切さ、生きる力をいただきました」という参加者の方からの声にもある通り、
支援する側の大人の気持ちが楽になり、「明日からもがんばろう‼」という前向きな気持ちになるお話でした。
当施設でも、毎週木曜日の子どもの夜の居場所“フリースペース”や、学校の長期休み期間に“遊ぶ&食べる”
イベントを実施しております。「子どもの支援に興味がある」「ボランティアをしてみたい」という方はぜひ
一度活動を見に来てください。