今回のテーマは、「発達障がい者と家族を支える地域づくり ~少数派の子ども・
若者の見え方、感じ方、捉え方~」。
特定非営利活動法人あめんど 恒松睦美さんは、草津市スクールソーシャルワーカー
としても活動されており、これまで多くの子どもや若者に関わってこられました。
当施設で毎週実施しております、夜の子どもの居場所“フリースペースカーサ”でも
活動開始前からいろいろとアドバイスをいただくなど、私たちにとっては子ども・
若者支援の先生です。
これまで出会ってきた子どもたちの事例から、それぞれどんな得意不得意があるのか、
不得意なことによって「どのような“しんどさ”があるのか」を知ることができました。
お話を聞いた後は、恒例のグループワークと意見発表です。
参加された皆さんの感想です。
「発達障がいに限らずですが、福祉のできごと、支え合いは、自分たち業界だけで考え
ていたらダメだなと、お話を聞いて強く思いました」
「全ての内容、支援が特別なものではなく、誰にでも必要な支援だと感じました。子育て
の根底、人との関わりの根底がここなのかと思いました」
「発達障がいといっても一人一人違い、私たちと同じで “個性” “性格” と同じなのではない
かと思いました」
「特性を十分に理解し、できない所をできるように工夫することが大事」
いろいろな学び・気づきがありましたが、感想にもあったように「特別なものではなく」
子育てや職場においても大事にしなければならないと思うことがたくさんありました。
「子どもたちに “どんな言葉が一番うれしい” と聞いてみたところ、全員が “ありがとう”
“がんばったね” と答えた」というお話がありました。子どもたちはみんな褒められたいと
思っているのに、どんなに頑張っても褒めてもらえなければ、やがて疲れてしまい頑張る
ことをやめてしまう。関わる大人たちが苦手なこと(個々の特性)を知り、できるように
一緒に考えることができれば、子どもたちも家族も少し気持ちが楽になるかもしれません。
「発達障がい者と家族を支える地域づくり」に向けて、今後もみなさんと一緒に学び、
考えるセミナーを継続し、セミナーの目的 “できることから実践” につなげていきたいと
思います。ご参加くださった皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。
令和元年5月15日(水)開催 参加者20名