今回のテーマは、「認知症の人と家族を支える地域づくり ~“介護する
家族の思い”を聞く~」。
認知症の人と家族の会 滋賀県支部 尾池 道男さんより、奥さまのご様子
に変化が見られたころからの日々の出来事、お二人の言動や、ご自身の
心境の変化など、様々なお話を聞かせていただきました。
「根っからのエンジニア」である尾池さんについて、ある参加者の方は
「尾池さんは真の技術者。克明な記録、 冷静な判断、詳細な観察、様々な
工夫を自分からあみ出された。薬に対する詳細な観察と、判断がすごい」、
とアンケートに書いてくださいましたが、 正にその通り‼
飾ることのない語り口で、参加者はどんどん引き込まれていきます。
お話を聞いた後はグループディスカッション。地域の方や他施設の方が
参加してくださることで、様々な視点から意見が出てきます。 そして、
あちらこちらから「感動した‼」のお声が。
アンケートのご意見をいくつかご紹介します。
・「こちらの気持ちが変わると、相手の心も変わる」、「病気(認知症)に
なってくれたおかげで、自分が優しくなれた」という言葉が印象に残った。
・「何もないことが幸せ」という言葉が印象的でした。
・ 自ら積極的に学び、実践され、それをしっかりと記録として残し分析されて
おり、家族介護のプロだと感じました。
・ 認知症になったからといって、大変なことばかりではなく、幸せに過ごせる。
とてもいい形で生活されていることに私もうれしくなりました。
・ オープンに話す(自分一人で悩まない)ことの大切さを改めて思った。
尾池さんの思いが参加者の皆さんに届いていたことがよくわかります。
後半に繰り返し伝えてくださった「いろいろな人に感謝している」というお言葉が
個人的にはとても印象に残っています。在宅介護のお話でしたが、自分の周りの人や
家族との関わりで大切にしなければならないことをいっぱい教えていただきました。
尾池さん、奥さま、大切なお二人のお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。
ご参加くださった皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。
平成31年3月6日(水)開催 参加者30名