今回のテーマは、「避難所運営ゲーム“HUG(ハグ)”を体験しよう ~ 避難所で起こる
様々な出来事にどう対応していくか ~ 」。
過去のセミナーで、神戸市消防局が作成された災害対応シミュレーションゲーム
「ダイレクトロード」を2回実施しましたが、HUGの体験は初めて。
避難所HUGは、避難所運営を皆で考えるためのひとつのアプローチとして、静岡県
が開発したものです。避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれた
カードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、
また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲームです。
セミナー講師は、日本防災士会 滋賀県支部 大津ブロック防災士 髙田 博司 さん。
大津市社会福祉協議会 高山さん にご紹介いただき、HUGパッケージ(カードや取扱
説明書など)もお借りしました。
避難当日の設定条件と進行上のルール説明し、グループ内自己紹介が終われば、
いよいよゲームスタート‼ 時間の関係で本来のカード枚数(250枚)の1/2以下でしたが、
それでも次々と押し寄せる避難者や様々な対応事に、各グループとも大苦戦。
「これは運営本部に聞いてもらおう‼」「その本部が私らですよ‼」という冗談のような
やり取りも。
アンケートのご意見です。
「実際災害が起こっても冷静に動けるのかどうか分りませんが、地域で定期的にこのような
訓練をしておくことは非常に大切だと思いました」
「今までのセミナーで取り組んできた、障がい者や高齢者について知ることが、こういう災害
の場での他者理解にもつながっていくと思う」
「このような災害時の状況では、何かをしてもらうだけではなく、自分は何ができるのかを
考えることも重要だと思いました」
「ライフラインをどのように対応されるのか、シミュレーションして下さい」とのご意見も
いただきました。ご入居者の生活を守りつつ、避難所として機能するために必要なことを考え
ていきたいと思います。ご参加くださった皆さま、貴重なご意見ありがとうございました。
令和元年9月26日開催 参加者23名