1月31日、長寿施設課・皇子山中学校より依頼を受けまして、大津市社協にも協力いただいて
皇子山中学校へ出向き、二年生に介護体験授業を行ってきました!
今回、授業は初めての試みであり、ドキドキしながらも長等の里、最強メンバーで挑みます!
皇子山中学校二年生は7クラスありまして、欠席者などもおられましたが約200名以上の生徒様に
福祉の授業を行いました。1時間目から4時間目までしっかりと行ってきましたよ☆
まずは我らが施設長からの長等の里の説明です
皇子山中学校様とは職場体験や職業講話、ボランティア受け入れなどで以前から交流があります
長等の里の名前を知ってくれている生徒様も何人かはおられます。デイサービスの送迎車などでも見掛けるみたいですね
次に、特養フロアリーダーより高齢者の特徴や衰えるとどういった症状が出始めるのかなどをお話しし、皆様に知っていただきました
そして、今回の授業の目玉、体験授業の始まりです
現場のプロたちが教えます。今回は二つのグループに分かれて行いました
①高齢者体験グッズを装着し、立つ→座る→歩くを実践してもらっています
「こんなん立てへんわー!」「しんどいしんどい!」など笑いも飛び交いながら、生徒様も楽しそうに実感されています
「じいさん元気かい?」「なんだって?!」と完全にお年寄りになりきってコントをしている生徒様もおられ楽しそうです(笑)
さすが、皆様お若い!円背になり、膝もなかなか上がらない状態で歩いておられます。
職員からも「年を取っていくと、なかなか思い通りには動かなくなるんですよー、どうやったら立ちやすいか、どうやったら歩きやすくなるか実感してくださいねーー!」と
広々とした体育館を皆様に伝わる様に大声で説明しています
写真にはありませんが、指先をおでこにつけた状態で立てるか?といった体験もしてもらっています
人は頭を下げれなくすると立てなくなるんですね、皆様も一度お試しください
「いやーほんまや、立てへん」と言われている方や、「絶対に立ってやる!」「絶対に立たせない!」といった勝負も見受けられました(笑)
楽しく体験してもらってるみたいで、職員も安心しております☆
②もう一つのグループは「着脱介助」を行っています。
利き腕を麻痺にして、実際皆様に服を脱ぐ→服を着るを行ってもらっています
脱ぐのはできたけど、着るのは・・・・・・「何で?!できひん!」
私たち介護の専門用語として「着患脱健」という言葉があります 片手が使用できない方には着る時は麻痺側から着る、脱ぐときは健康側から脱ぐということをポイントとして
覚えておくと行いやすくなります。これも一度試してみてください☆
自分で着る・脱ぐはしてみました・・では、相手にやってみるのはどうでしょうか?
更に難易度が上がります。人に服を着せたり脱がせたりなんて、普段はしないですよね(笑)
更に、そこに麻痺があるなんて・・・でも、ポイントを教わった生徒様は上手いこと介助されています☆
びっくりしたのが、生徒様の中には「服をぬぎますね、痛くないですか?では次に肘を曲げてもらっていいですか?」と言葉かけがとてもお上手で丁寧な生徒様がおられました
聞いてみると、「お母さんが介護職で・・・ちょっと勉強してきました」とのこと。
なるほど! 将来の介護職員がすでにそこにいました☆
最後にまとめです
体験を感じていただき、衰えるとどんな体になるのか、片手が使えないだけでいつも当たり前にやっていることが、こんなにもできなくなるのか、
でも、衰えたからってできなくなるばかりではないですよね?
環境を整えたり「サポートする者」がいれば今までできたことが当たり前のようにできるんです!
今回の福祉の授業では地域には高齢者だけでなく、体が思い通りに動かない方など不自由に生活をされている様々な方がたくさん暮らしています
まずは困っている方に気づいて下さい、そして助けてあげられる人になってください!
皆様は既に「サポートをする側」に人になっています☆ということを最後にお話してきました
今回の授業を通して、何かを感じてもらえたら幸いです
私たちも貴重な体験をさせて頂きました、もしかしたらこの中の生徒様から未来の介護職がいるかもしれませんね
一緒に働ける時をお待ちしています☆